長く付き合える
プレス金型メーカーの選び方
金型は金属やプラスチック、ガラスなどを使用した工業製品を作るために用いられる特殊な工具です。さまざまな商品の核となる金型を製造する選りすぐりメーカーを知るべく、当プレス金型専門マガジン「ダイマガ」はプレス金型メーカーの選び方について調査しました。
「ダイマガ」で本当に長く付き合える、理想のメーカー選びを実現しましょう。
プレス金型製作は、精巧な作りにより、技術力が試されます。
当メディアは、2021年10月調査時点、Googleで「プレス金型」と検索したとき
表示された会社を紹介しています。
その中で、ほかの会社にはない特徴に注目をして
品質・スピード・実績の3つの観点で金型メーカーを独自調査。
該当する3社をピックアップして紹介します。
技能者育成に力を入れ高品質を実現
さまざまな機械を駆使して精巧な金型を仕上げる「プレス金型」ですが、人の手による技術もまた、精巧な金型を作る上で必要不可欠です。
山岡製作所では「企業は人なり」をキャッチコピーに掲げ、「スーパー職人制度」という技能者育成制度を取り入れています。Googleで「プレス金型」と検索し表示された企業を調査したところ、技能者育成に力を入れているのは山岡製作所のみ。卓越したスキルを持つ技能者が人材育成をすることで品質を担保。さまざまな業界から支持されている山岡製作所ならではの品質へのこだわりが感じられます。
さらに高品質を担保するため、山岡製作所では、超高精度精密検査機で検査測定し高品質保証体制の確立を実現しています。部品単体で精度保証を行っているので、金型で生じた問題の検証もすぐに対応。さまざまな制度や体制において品質に対する高い取り組みが行われています。
FEATURE
金型(プレス&樹脂)と装置は、構想から設計製作まで対応しています。一貫生産ラインの提案を行うことで、顧客のメーカー間における折衝が不要となり、システム立ち上げまでの日程の短縮に期待できます。様々なメーカーに依頼する手間が省ける分、より理想に近いプレス環境が実現します。
試作金型から量産まで手掛けているメーカーの為、量産における問題点を早期に指摘・改善に対応。
早期発見し問題点を改善することで部品完成度がより高くなり、量産化までの納期短縮が実現しやすいと言えるでしょう。
高精度部品加工、いわゆるミクロンオーダーでの精密プレス金型を行っている山岡製作所。半導体や電子部品など精密部品を手掛けているため、部品単体でのバラツキは許されません。この業務内容からも、常に品質と生産性向上に取り組んでいると言えます。
CORRESPONDS
顧客のニーズに応える精密プレス金型、医療業界や自動車業界向けの精密プラスチック金型を中心にした金型の設計・製作、最新鋭の超精密工作機を用いた精密加工部品など、金型製造を行っています。
精度と安全性だけではなく、高機能や低騒音にもこだわったプレス機、顧客のニーズに合わせた自動機の開発・設計から製造・メンテナンス、さらには大型装置から小型ユニットの受託生産を行っています。
小ロットに対応したプレス品から熱可塑性樹脂の射出成形品まで、量産製造を行っています。スピーディーで効率的な量産体制を構築することで、顧客のニーズに応えています。
INDUSTRY
FACILITY
全58種類
●CNC治具研削盤 ●高速レシプロ研削盤 ●CNCプロファイル研削盤 ●NC平面研削盤 ●CNC成形平面研削盤 ●ワイヤー加工機 ●放電加工機 ●細穴加工機 ●マシニングセンタ ●マシニングセンタ(5軸) ●フライス盤 ●レーザーマーカ ●噴流ブラスト加工装置 ●ラップ盤 ●高精度CNC画像測定機(微細形状測定器) ●CNC画像測定システム ●画像寸法測定器 ●小型高精度CNC三次元測定機 ●高精度CNC三次元測定機 ●高精度ユニバーサル測定顕微鏡 ●万能工具顕微鏡 ●万能投影機 ●表面性状測定機 ●面粗度計 ●非接触深度測定器 ●ハイスピードマイクロスコープ ●デジタルマイクロスコープ ●マイクロスコープ ●デジタル高速度カメラ ●実体顕微鏡 ●高速自動プレス ●高速ダイイングプレス ●自動プレス ●SLPサーボプレス、他 ●トルクパックプレス ●油圧プレス ●メカプレス ●プレス機 ●射出成形機 ●シャーリング ●精密レベラー ●三次元 CAM ●NCシュミレーション ●二次元 CAM ●三次元 CAD ●モールド金型設計支援システム ●二次元 CAD ●CAE ●三次元 ビューワ ●クリーンルーム ●基準直流安定化電源 ●デジタルスコープ ●耐圧絶縁試験機 ●超音波洗浄機 ●超純水製造装置 ●強アルカリイオン洗浄水生成システム ●プロジェクション溶接機 ●スポット溶接機
COMPANY
会社名 | 山岡製作所 |
---|---|
所在地 | 京都府城陽市平川横道93 |
電話番号 | 0774-55-8500 |
国内外に工場があり設備を多く保有している
国内外に工場を多く持ち設備を多く保有している日進精機。Googleで「プレス金型」と検索し表示された企業を調査したところ、どの企業よりも保有設備が多かった企業が日進精機でした。(2021年10月調査時点)
国内外にさまざまな設備を保有した工場があることからも、生産スピードに期待が持てます。
日本には東京本社工場と長野県の飯田市に工場を構えていますが、フィリピン、中国、タイなど海外にも工場を構え、グローバルな環境を整えています。海外進出のサポート、現地のニーズへの応対など、世界を股にかけているからこその事業も特徴です。
FEATURE
日進精機は1957年に設立されました。以来、7,000を越える金型を製作しています(2021年10月時点公式サイト)。特に得意としているのが「深絞りプラスα」と呼ばれる精密順送プレス金型ですが、他にもよろめき加工、360度の横抜き加工などそれまでの常識にとらわれない技術を生み出したことで知られています。
2017年12月、経済産業省より「地域未来牽引企業」に選定されました。地域の特性を生かした高い付加価値で地域に大きな経済成長をもたらす企業との評価を、行政より受けています。
日進精機はそれまでの依頼を経て蓄積された金型技術を、同業者のために商品化する取り組みを行っています。自社の利益だけではなく、業界の発展を目指したもので、研削用可傾式電磁チャック、ロータリー式電磁チャックなど機能拡張ツールを用意することで、金型製造業界全体の利便性の向上に努めています。
CORRESPONDS
数多くの実績に基づく技術・ノウハウから、高付加価値の生産システムを確立しています。これまでには難しいとされていた精密部品加工のプレス化を可能にし、納期短縮・コストダウンを両立しています。
自動車のリアランプやセンサー等で用いられるリフレクターに設けられている国際規格をクリアしています。また、インサートコア用の標準電鋳も用意しているなど、顧客のニーズを的確に把握しています。
3次元自由計上でパイプを加工し、曲げRを自由に設定できます。ダイスの中にパイプを通す加工方法なので断面変形が少なく、高い断面真円度を誇ります。毎分10mと、スピード感のある加工も可能です。
INDUSTRY
FACILITY
全266種類
東京本社工場
●CNCジグ研削盤
●CNC光学倣研削盤
●CNC光学倣研削盤
●CNC旋盤
●旋盤
●5軸制御マシニングセンター
●立形マシニングセンター
●NCフライス盤
●フライス盤
●成形研削盤
●平面研削盤
●円筒研削盤
●工具研削盤
●NC放電細穴加工機
●NC放電加工機
●NC放電加工機
●ワイヤーカット
●工具顕微鏡
●輪郭形状測定機
●三次元測定機
●デジタル測長器
●非接触画像測定システム
●非接触画像測定システム
●非接触画像測定システム
●CAD/CAM 装置
●三次元CAD
●SolidWorks Premium
●Nanosoft 3D Qick Press 3D Quick Form
●牧野フライス FFCAM
●アイダ NC1-80(1)
●キョウリ VE-6
●山田ドビー
長野飯田工場
●CNCジグ研削盤
●CNC光学倣研削盤
●旋盤
●立形マシニングセンター
●マシニングセンター
●NCフライス盤
●フライス盤
●成形研削盤
●平面研削盤
●超精密平面研削盤
●円筒研削盤
●高精密小型NC研削盤
●工具研削盤
●NC放電加工機
●ワイヤーカット
●流体ラッピングマシーン(エックスツルードホーン)
●エアロラップ
●ラジアルボール盤
●コンターマシン
●工具顕微鏡
●投影機
●輪郭形状測定機
●真円度測定機
●三次元測定機
●非接触画像測定システム
●非接触画像測定システム
●面粗さ・輪郭測定機
●ビッカース硬度計
●ロックウェル硬度計
●プルプッシュ引張試験機
●デジマチックインジケータ
●CAD/CAM 装置
●三次元CAD
●三次元CAM
●250t アルティメート精密プレス
●250t サーボ プレス
●250t ストレートサイド プレス
●200t ダブルクランク プレス
●160t リンクモーション プレス
●160t ダブルクランク プレス
●160t ストレートサイド プレス
●160t ダブルクランク プレス
●110t クランク プレス
●110t サーボ プレス
●100t クランク プレス
●80t 高速 プレス
●80t サーボ プレス
●80t 高速 プレス
●80t 高速 プレス
●45t 精密 プレス
●45t クランクプレス
●炭化水素系真空洗浄乾燥機
●60t 射出成形機
●80t 射出成型機 竪型
●100t 射出成形機
●100t 射出成形機
●RR光度計(15m)
●CNCパイプベンダー
●CNCパイプベンダー
他、タイ工場、フィリピン工場、中国無錫工場、中国深圳工場
COMPANY
会社名 | 日進精機 |
---|---|
所在地 | 東京都大田区多摩川2-29-21 |
電話番号 | 03-3758-1901 |
プレス金型大手企業
東証一部上場企業で海外に多くのグループ会社を持つ三井ハイテック。モーターコアで世界シェアを拡大し続けており、この業界においては誰もが実績に納得する大手企業のひとつです。また、投資情報誌「会社四季報プロ500 2021年 秋号」(※)によると、1998年1月期以来24年ぶりに最高益を更新し、株価にも注目が集まっています。
プレス金型における具体的な取り組みとしては、一定の基準を満たしたもののみ資材を調達できるよう調達基準を独自に設けていたり、資材によって安全管理を徹底している点などがあげられます。とくに安全管理においては、いつでも問い合わせに対応できるよう工事関係者に専用webページを設置されており、大手企業ならではの体制が仕組み化されているため、高い信頼が置けます。
FEATURE
マグネットモールドに関して、日本はもちろんですがアメリカや中国など海外でも特許を取得しています。熱硬化エポキシ樹脂にてローター内のマグネットを固定する技術は、従来の接着工法よりも短時間で硬化することから、スピード感のある作業が可能になります。
三井ハイテックではメンテナンス事業も行っているのですが、海外工場では自社製品だけではなく他社製品のメンテナンスに対応しています。また、改造も行っていますので、よりニーズにマッチした機械へと変貌させることもできます。
MACシステムと呼ばれる独自システムを構築することで、打ち抜き、計算、積層、結束まで一貫して行えます。効率化はもちろんですが、ステーターの工程に関しては完全自動化も実現しているなど、高い技術が駆使されていることが分かります。
CORRESPONDS
電気モーター、自動車構成部品、貨幣、樹脂成型品など様々な金属・精密部品を取り扱っています。恒温・恒湿・クリーンにこだわった金型工場にて、様々な金型を取り扱っています。
自社用として操作性や耐久性など、使用者側の立場にて研究・開発で生まれた機械が多々あります。安定した品質のために、製造ラインに石を敷き詰めたフロアを設置することで、錆やバリを出さず、熱膨張を抑えています。
リードフレームにおいて、精密金型を使ったスタンピングによる生産を行っており、薬品腐食によるエッチング方式を採用しています。また、インナーリード先端ピッチは0.12mmに対応しています。
INDUSTRY
FACILITY
三井ハイテックの設備に関しての情報は見つかりませんでした。
COMPANY
会社名 | 三井ハイテック |
---|---|
所在地 | 福岡県北九州市八幡西区小嶺二丁目10番1号 |
電話番号 | 093-614-1111 |
プレス金型のメーカーをご紹介します。それぞれ特徴が異なりますので、どのような依頼に適しているのかも異なります。そこでまずはどのような業者がいるのか把握しておきましょう。
ここでは、Googleで「プレス金型」と検索したときに上位に表示された26社を紹介します(2021年10月調査)。
プレス金型の設計・製造を主として提供するティー・プロダクツ。現在は、災害時にも役立つ、コンパクトなアウトドア製品の開発製造にも力を入れているユニークな会社です。
東京都足立区梅島3-24-3
自社一貫対応が可能であるという強みをもっている会社です。長年にわたって培ってきたノウハウや技術をもとに、技術営業・生産技術・技術開発においてのサポートを提供しています。
滋賀県長浜市細江町864-4
コストをおさえ、かつ、お客さんにとっての最適仕様といえるプレス用金型を提案している会社です。品質管理体制が徹底しているのも魅力です。品質マネジメントシステムに関する国際規格にのっとってサービスを提供しています。
滋賀県長浜市細江町864-4
プレス金型とは、プレス機械により、冷間加工において塑性加工するための工具を指します。加工は切削加工、研削加工、非切削加工の3種類に分類できますが、プレス加工は非切削加工に該当します。
プレス加工とは、プレス機と呼ばれる上下から強い圧力を与えることができる機械の間に被加工材と呼ばれる材料を置き、目的の形状に加工する方法のこと。このプレス機にセットする金型のことを「プレス金型」と呼びます。
プレス金型には「抜き加工」「曲げ加工」「絞り加工」「成形加工」「圧縮加工」など多様な種類が存在します。
プレス機によってプレス金型の種類が異なります。そこで、どのような種類があるのかについてもご紹介しましょう。
各工程が独立しているタイプで、1台のプレスに1型を取り付けますので「単発」と呼称されています。
複数の工程を一つの金型内に配置し、送り装置にて材料を搬送するので複雑な形状の加工が可能な金型のタイプです。
1台の搬送機構を持ったプレスに、独立した金型を複数面搭載し製品の加工が可能な金型です。
それぞれの工程が独立している金型を、さらに独立した輸送機構にて同調させ、製品を加工できる金型です。
パンチとは、被加工材を上から押し付けるための工具です。パンチだけでは加工ができず、下で受けるダイという工具と対になって加工が可能となります。せん絶や曲げ、絞りなど、被加工材の形状を決めるのは、このパンチとダイの形状次第となります。なおパンチは、「ポンチ」や「雄型」などと呼ばれることもあります。
ダイとは、パンチの受けの部分に設置される工具のこと。ダイとパンチの形状が被加工材の形状を決めます。精度の高い加工を行うためには、ダイとパンチの位置関係を正確に設計した上でプレス金型を設計する必要があります。なおダイは「雌型」と呼ばれることもあります。
ダイセットとは、プレス機に金型を固定するための部品です。プレス機の上下に設置され、後述するガイドポストによって上下のダイセットが連結しています。パンチやダイもダイセットにより保持される形となります。高品質の加工を行うためには、精度の高いダイセットの設計・製造も重要なポイントとなります。
ガイドポストとは、上下のダイセットの芯合わせを目的とした部品です。上下の型を正確にはめ合わせる上で、ガイドポストは非常に重要な役割を担います。ガイドポストの精度が低い場合、上下の型の位置がズレる可能性があることに加え、場合によっては金型部品の損傷につながることもあります。
パンチプレートとは、パンチを適切な位置で垂直に固定させるための板状の部品です。パンチを垂直に保持しなければ、被加工材は安定した品質を保つことができません。仮にパンチをやや斜めに固定したままプレスした場合、どのような製品に仕上がるかを想像すれば、パンチプレートの役割や重要性が理解できるでしょう。
ストリッパプレートとは、被加工材を押さえつける役割を持つ部品です。同時に、パンチの先端を損傷させないためのガイド役となる部品でもあります。材料を打ち抜くときに活用されます。ストリッパプレートがなければ、被加工材の位置がズレてしまう可能性があるため、加工品の品質が安定しません。ムラのない品質を維持するため、大変重要な部品となります。
バッキングプレートとは、プレス加工を行う際にパンチがダイセットへめり込むことを防ぐための部品です。パンチのめり込みを防ぐ目的である以上、高い強度が必要とされることから、一般的なバッキングプレートには熱処理が施されています。なおバッキングプレートは、「バックアッププレート」や「バックプレート」と呼ばれることもあります。
ダイプレートとは、プレス加工時のダイの損傷を防ぐための板状の部品です。入れ子式のものやダイと一体型のものなど、ダイプレートには複数の種類があります。種類に応じ、メンテナンスの手間や作りやすさなどに異なる特徴があります。
プレス金型の費用については、使用する材質・個数などさまざまな条件によって変動してくる、という点がポイントです。一般的な相場としては「数十万円から数百万円」といったように大きく幅がありますが、例えば「精度が高い製品を作りたい」という希望を持っているケースにおいては、プレス金型についても高い精度が求められるため費用も高くなってきます。
以上から、実際にどのくらいの費用がかかるのかを知りたい場合には、あらかじめ製品に関わる要素を明確にしておく必要があります。この要素に含まれるものとしては、「形状」「サイズ」「材質」「個数」「精度」「納期」といったものが挙げられますが、これらひとつひとつが費用に関わってきます。
例えば「短納期でお願いしたい」という希望がある場合には特急料金が適用されてその分費用も高くなる可能性が高いといえますし、加工品の精度を高めたい、サイズが大きい、材質にもこだわりたいといった希望が入ってくると、より費用がかかることになります。
このように、プレス金型の費用は材質や個数といったようにさまざまな要素が関わってきますので、あらかじめ見積もりをしっかりととっておくことが大切といえるでしょう。
プレス金型メーカーをどのように選ぶかは、「そもそもプレス金型がなぜ必要なのか」から考える必要があります。
プレス金型は、製造業において「品質・納期の順守」と「コスト適正化」のために用いられるものです。
品質の悪い製品を製造してしまうと、消費者の満足度が落ちてしまうだけではなく、最悪の場合は怪我や事故に繋がってしまう可能性があります。
そのため、「品質の高い製品を大量生産できること」がプレス金型に求められます。
プレス金型は、様々な部品や機能で構成されており、それぞれに緻密さが要求されます。
いずれかの機能が欠けていると、プレス加工ができなくなってしまいます。
つまり、「品質の高い製品を生産する」ためには、「そもそも品質が高いプレス金型を製作しているメーカー」を選ぶ必要があります。
ITINERARY
01
まずは金型の受注や手配を行います。顧客の需要を満たすための金型は何か、どんな素材か等、基本的情報を確認します。
02
機械の能力・仕様の検討や金型の機能を決めます。金型によってできるものが異なりますので、仕様決定も重要なファクターです。
03
組み立て図や部品図を作成してから金型の設計を行います。金型によって完成品が異なりますので、こちらも大切なポイントです。
04
金型を作るための材料や部品の手配です。作るべき金型が決まっても、その金型を作成するために必要な材料や部品がなければ金型はできません。
05
材料や部品の手配が終わったら、NC機械用情報の作成、並びに加工となります。また、ここで金型部品の仕上げや組み立ても行います。
06
完成した金型でサンプルを製作します。サンプルの出来を確認して、微調整が必要であれば調整を行うなど、まさに「最終チェック」を行います。
PR
金型を使用してのプレス加工は、日本のモノづくりを支えてきたといっても過言ではありません。それだけに、様々なジャンルに使用されています。
ここでは、プレス金型の中でもより精巧な部品を作る精密プレス加工に注目をし、日本のものづくりにおいてどのように関わっていてどのように進化してきたのかを独自視点で調査。これからの時代に求められる精密プレス加工を学んでおきましょう。
プレス金型を使用した部品の生産はさまざまな業界で使用されています。ここでは、プレス金型が使われている業界と事例についてご紹介します。
CAR
日本の成長を土台で支えているといっても過言ではない自動車業界。1台の自動車は2万点以上の部品から構成されており、プレス金型で製造した部品も多く使われています。
ELECTRONIC PARTS
IT化を陰で支えている電子部品もまた、プレス金型が使われています。近年ではパソコンやスマートフォンの部品に多く使用されています。
SEMICONDUCTOR
半導体や精密機器もまた、プレス金型が使われています。半導体だけでなく、半導体用リードフレーム、コネクタなどプレス金型の需要先産業と言えます。
HOUSING・ARCHIT
我々の生活の根幹にある住宅。柱や床材、アルミサッシなど住宅の素材からビルの建築金物部品まで、建築業界においてもさまざまな部品にプレス金型が使われています。
TOY
ブロックやプラモデル、鉄道模型など、誰もが一度は手にしたことのあるプラスチック製のおもちゃもプレス金型によって製作されています。
MEDICAL EQUIPMENT
医療機器の商品開発において、多くの製品を製作してきたプレス金型。細かいニーズを満たすためにはプレス金型が欠かせない業界のひとつと言えます。
FOOD
私たちが日々口にする食品を守るトレーや容器などもプレス金型が多く用いられています。
プレス金型を依頼するにあたって、知っておきたい質問や注意点をいくつかまとめてみました。これらを覚えておくと、より質の高いプレス金型の依頼が可能になります。
プレス金型とプレス機に関しての基礎知識をご紹介します。まずは基本が大切なので、こちらで基礎をチェックしておきましょう。
プレス金型を導入する際には、利用できる可能性のある補助金制度があります。製作から導入までには多くのコストがかかるため、制度に設けられている条件や期間、対象などに合致する補助金がないか確認しておきましょう。
プレス金型にはバリが発生してしまうこともありますが、なぜ生じてしまうのか、その原因について解説します。
プレス金型ではクリアランス計算がとても大切とされているのですが、なぜ大切なのか、その理由について迫ってみました。
プレス金型を製作する際は3つの要素を理解したうえで圧力計算をする必要があります。ワークに求められる精度に応じてクランクを使い分ける必要があるので、そういった点を見極めることも大切です。
プレス金型も時にはメンテナンスや修理が必要になりますが、その際の注意点についてもまとめていますのでご覧ください。
金型の製作依頼から、実際に使用できるようになるまでには、複数のステップをふむことになります。事前の検討や金型の構造および材質の検討、コストに関する打ち合わせを行ったうえで発注。試作の際の立ち会いも必要です。
量産をする場合には、あらかじめ同条件で試作品をつくり、改善すべき点がないかどうかを確認しておきましょう。量産が始まってしまうと変更が難しく、コストもかかるためです。なるべく試作品製作と量産を同じ業者に依頼することをおすすめします。
プレス加工の作業ではその危険性から安全対策の実施が必須となっており、労働安全衛生法や労働安全衛生規則に基づいて安全対策を行うよう事業者に義務付けられています。ここではその安全対策についてまとめています。
プレス金型は、プレス機械に取り付けて使われる特殊な工具です。上型と下型のプレス金型で板状の素材を挟み、上方向から圧力をかけることで、素材を切る・曲げる・伸ばす・圧縮するといった加工ができます。
簡易金型とは、試作や小ロット製品向けの簡易的な金型のことです。試作品の加工や多品種少数展開の小ロット製品に向いています。
カーボンニュートラルを目標にしたさまざまな取り組みが行われるようになっている現在、金型業界においても、電動化に対応する動きがみられます。たとえば自動車の電動化により、これから需要がなくなることが見込まれるパーツもやそれにとってかわる新たなニーズも生まれています。
プレス金型の導入を検討する前に知っておきたい専門用語。プレス金型などを扱う業界では、一般の人が聞きなれない専門的な用語が多数存在しています。プレス金型関連に用いられる様々な言葉を覚えておきましょう。
INTERMOLD(金型展・金属プレス加工技術展)は東京や大阪、名古屋で開催されている金型づくりの展示会です。
金型加工技術が集結する大規模展示会のため、多数の金型メーカーや金型ユーザーが集まります。開催目的を中小企業の課題解決やビジネス拡充としており、新しい製品や技術をアピールすることで商談を生み出します。